京都天神さんの梅苑

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学問の神さまが守ってくださる 【京都天神さんの梅苑】

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東風吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな

御祭神である菅原道真公ゆかりの梅が咲き誇るのが、京都の春の景色。天神さまで知られている各地にある天満宮の総本社がここ。「北野の天神さま」と親しみを込めて、京都の人から愛されているのがこのお社です。京都天神さんの梅苑

道真公は子どもの頃から才能を発揮されていました。幼少期に「月の輝きは晴れたる雪の如し 梅花は照れる星に似たり 憐れむべし 金鏡転じ 庭上に玉房の馨れることを」と歌っています。庭に咲く梅の花を月夜の星に見立てて愛でる感覚、すごい。その梅の花がよほど好きだったんでしょうね。京都天神さんの梅苑

成人して疲弊していた讃岐の国の長官として赴任。国を立て直し、住民に大変慕われ、そして京都に戻り、唐の国情不安を見て遣唐使の廃止を建議、そのあと日本独自の国風文化が開花するのです。

神社のお社の左右には紅白の梅が咲き、周りも梅だらけですがここだけで満足するのは、、。入苑料金がかかりますが、梅苑にぜひ入ってください。ちなみに秋にはここは紅葉の名所になります。梅を土塁の高みから見ることもできます。トップの写真がそうです。この土塁は豊臣秀吉が築いたものです。
京都天神さんの梅苑

人の出世は疎ましいもの? 国のために働く人を足を引っ張るやからもいます。身に覚えのない罪で太宰府へ突如左遷。そのとき読まれたのが、「飛梅」伝説を生んだ先の歌。私が思うに中国・唐の国から賄賂をもらっていた人たちに、貶められたんでしょうね。しかし、その人たちは今の時代には語られることはないどうしようもない人たち。いつの時代も同じです。

松の色は 西ふく風やそめつらむ 海のみどりを初入(はつしほ)にして

松の色は、西から吹く風が染めたのだろうか。海の碧(みどり)を初入の染料にして。と歌ったのは左遷の時の旅の歌でしょうか。京都天神さんの梅苑

左遷ですから、優雅に京都を後にするのではなくて、家族との別れもままならなかったと。大変な思いをされてのご旅行。瀬戸内を船で九州へ向かうため、今の神戸須磨で風待ちのために滞在されていました。

しかし、泊まる宿がない。そこで板で囲って宿を地元民が作った。それが地名となったと言い伝えられているのが「板宿」。飛松町という町名で、道真公を慕って飛んで来たと言う松があります。「飛梅」伝説は有名ですが、「飛松」伝説もあるのです。そしてこの須磨の地は松の名所です。京都天神さんの梅苑

九州太宰府では衣食もままならぬ厳しい生活を強いられながら、皇室のご安泰と国家国民のために天にひたすらお祈りを捧げ、誠を尽くされた。そして延喜3(903)年2月25日、道真公はその清らかなご生涯を閉じられたのです。

草葉には 玉とみえつつわび人の 袖の涙の秋のしら露

草の葉にあれば玉に見えても、世をはかなんで寂しく暮らす人の袖では涙だ、秋の白露よ、と道真公は歌っておられます。山野草を愛でる心、それが私たちが受け継いでいるものではないでしょうか。京都天神さんの梅苑

子どもにも、その花を愛で、草木さえも大切に思う気持ちを持ってもらいたいと私は子どもに無理やり花を見せてきたのかもしれません。身体から心を取り出してたら、その人の心には花がたくさん詰まってた。それだけ。

天神さんの梅開きと言われ、京都に春を告げるのが梅の花。紅梅、白梅、一重に八重にと50品種、千五百本の梅の木が咲き競う。日本庭園として梅を観賞するように素敵に考えられているのでここち良いです。京都天神さんの梅苑

梅を一通り楽しんだ後には、お茶屋でお茶とお菓子の接待があります。また豊臣秀吉公の「北野大茶湯」にちなんだ風雅な野点があり上七軒の芸舞妓さんのお手前で、抹茶とお菓子がいただけるイベント「野点大茶湯」(2月25日開催)もあります。

梅の花言葉「忠実」「上品」白色の花の梅の花言葉「気品」

ウメ
学名/Prunus mume
和名/梅(ウメ)
その他の名前/香散見草(カザミグサ)、初名草(ハツナグサ)、木の花(コノハナ)、好文木(コウブンボク)、春告草(ハルツゲグサ)、風待草(カゼマチグサ)、風待草(カゼマチグサ)、匂草(ニオイグサ)
科名/バラ科サクラ属(アンズ属) 分類/庭木、花木 原産地/中国
高さ/5m-10cm程度 栽培難易度/中級者向け 開花時期/2-3月頃

【ウメの春の季語】
梅,梅の花,野梅,白梅,紅梅,薄紅梅,臥龍梅,青竜梅,残雪梅,残月梅,飛梅,盆梅,老梅,梅の宿,鶯宿梅,枝垂梅,梅が香,梅の里,梅屋敷,梅園,梅の主,梅見,観梅,夜の梅,闇の梅,梅暦,梅林,庭梅,小梅の花,好文木,春告草,匂草,風見草,風待草,初名草,このはな,かばえぐさ,
【ウメの夏の季語】
梅の雨,梅の実,青梅,梅漬ける,梅干す,

北野天満宮

平成最後の梅苑公開2019年1月23日〜3月15日
入苑時間/午前10時から午後4時まで
入苑拝観料、茶菓子付き/中学生以上大人700円,子供350円
〒602-8386 京都市上京区馬喰町御前通今小路上ル
アクセス/各駅からバス「北野天満宮前」下車すぐ。京福電車白梅町駅より徒歩5分

観光客の方がわざわざ花見に訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃+℃(5個で満点)

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-01月に咲く花
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