Godzillaのようなその姿
この巨大なる樹の根元からはえたいの知れないエネルギーが吹き出しているかのように感じてしまう。まるで怪獣のゴジラのような姿。おもわず自分の小ささにひれ伏してしまうような気さえする。巨木というのは、たとえ幹が折れたり空洞になっていようが、その存在だけで人を圧倒する。推定樹齢2000年というから驚いてしまう。別名、妙法桜ともいう。
桜はみなが農業に携わっていた時代、種まきの桜だとか、豊作を祈る、または占うのに桜が使われていた。たしかに多年草の植物の花でも年によって花のつきが違う。それは自然の波長にあわしている、それを読み取ろうとしたのだ。桜の花も多くつける歳もあれば、すくない時もある。花が多ければ、今年は秋の収穫は多いだろうとおもうのが人間だから。
ヤマトタケルノミコトが植えた?!さくら樹
日本武尊が東征のときに、この山高を訪れ、お手植えされたのが根づき、そして今にいたるという。「やまとは 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 倭しうるわし」〜国しぬび歌。日本武尊は30歳のときに伊勢で悲劇的な死をむかえる。そして魂は白鳥となり大和の空へと飛んでいったと伝承されている。
大和の国いまの奈良は、現在の桜の代表ソメイヨシノのネーミングの素となった吉野がある。そしてそこにはたくさんの山桜が咲き誇る。吉野の山には染井吉野は咲いてはいない。日本のマークともいわれる桜は、もとは奈良・やまとのシンボルマークだったのかもしれない。
大和の国からでていった桜は、この国全土にひろがり、なぜかそこに住む人たちのよりどころとなっていった植物に。神代桜も幹が空洞になり、そこから雨水が入り込み悪さをしないようにと、幹の上には屋根が設けられている。それほど愛されているのだ。
人は百年スパン、そして桜は千年
この桜をながめていると、100年程度の人間的時間経過に短さを感じてしまう。2000年も生きてきた神代桜、その姿は「老いへの過程」を示してくれているようにも思えてしまうから不思議だ。樹木は大きく成ればなるほど、自重を支えるのに苦労する。なんだか恐竜みたいだが自分の体重で倒れてしまうからだ。それでなくても桜の根は浅くて、松などと同じで土深くにまでいかない。
そして自然は過酷で、高くなれば雷が落ち火災もおこりうる。大木が枯れてしまうのは、自然現象のひとつである雷や長きにわたる風雪で地盤が緩み、そして倒れる。ただ倒れてもなんとか子孫を残そうとするのが自然の摂理。幹の上は亡くなっても、左右に枝を伸ばし始め、そして花を咲かせる。そのなんとしも子孫を残し生き続けようとする姿に、感動しない人はいないだろう。
吉野山 きえせぬ雪と見えつるは 峯つづきさく桜なりけり 詠み人しらず
🌸季語としての桜
桜,染井吉野,山桜,おうか,桜の園,桜山,姥桜,若桜,家桜,庭桜,桜雨,桜月夜,嶺桜,夕桜,夜桜,朝桜,秋色桜,西行桜,楊貴妃桜,うず桜,左近の桜,しおり桜,犬桜,金剛桜,上澄桜,富士桜,ははか,豆桜,目白桜,江戸桜,丁字桜,南殿,深山桜,牡丹桜,初花,遅桜,八重桜,大山桜,枝垂桜,彼岸桜,江戸彼岸,大島桜,里桜が春の季語
桜の実が夏の季語
🌸山高神代桜/樹齢は1800年とも2000年ともいわれる。
山梨県北杜市武川町山高の実相寺境内
観光客の方がわざわざ訪れてGood度（他府県からの観光）
℃+℃+℃+℃+℃（5個で満点）
孤高の山高神代桜＠山梨実相寺 | 関西花の名所ザ・ベストテン
Godzillaのようなその姿、ヤマトタケルノミコトが植えた?!さくら樹、それが山高神代桜。おもわず自分の小ささにひれ伏してしまうような気さえする。巨木というのは、たとえ幹が折れたり空洞になっていようが、その存在だけで人を圧倒する。推定樹齢2000年というから驚いてしまう。別名、妙法桜ともいう。