世界一有名な枝垂れ桜は祇園しだれ桜

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世界一有名な枝垂れ桜は祇園しだれ桜

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世界一有名なしだれ桜、でも。祇園しだれ桜

関西と関東は違います。当たり前ですね。何が違うか、土が違います。富士山の噴火土、火山灰どの関東に活着率がいい桜、それがソメイヨシノです。たぶん将来、それより活着率や花のつきが優れた桜が開発されるでしょう。こんな風に書くと不思議に思われるかもしれません。植物も人の手で変えられて、そして人を楽しませているのです。世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

F1品種が悪い」と言う人がいます。いまの自然とは、人の手が加わっているから保たれています。関東の人にとって桜といえば、継木さし木でしか増えないソメイヨシノしかありません。東京都の都の花は? 「染井吉野」。

では京都の府の花は? 「しだれ桜」です。じゃぁ奈良の花は「奈良八重桜」、それよりスゴイ染井吉野のネーミングの元になった「吉野山の桜」もありますが、奈良の人は奥ゆかしく言わない。関西は桜の品種がたくさんあります。それは関東の土壌と違うから。しだれ桜は活着率があまりよくなく、枯れることが多いとも言われます。世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

京都でお花見といえば、しだれ桜を愛でるのです

東京発信のマスコミによりつくられた「ソメイヨシノお花見文化」こんなものここ数十年のもの。太閤秀吉がしたお花見、その時まだソメイヨシノは開発されていなかったので山桜やしだれ桜です。花の寺と呼ばれている京都醍醐寺には、太閤秀吉さんの時代の桜が咲き誇ります。彼がわざわざお花見するために、諸大名に通達を出して、桜を集めたのですから。京都でしだれ桜のお花見ならまず花の醍醐寺に行って、ここ円山公園がいいんじゃないでしょうか。

京都醍醐寺には立派なしだれ桜が咲きます。大きさはこの祇園のしだれ桜よりも大きいです。ただ違うのは、祇園のしだれ桜は【世界で一番知られているしだれ桜】です。それはここに行けば分ります。日本人より海外の人の方がはるかに多い。世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

私のオススメ京都のしだれ桜のお花見は午前中醍醐寺さんへ。京都の街中からは少し離れた場所です。そこでお昼過ぎまで過ごして、街中の京都四条へ入る、東京で言えば武蔵小杉から渋谷へ入るみたいなものです(^○^) 歓楽街から全ては四条で、JR京都駅は街はずれです。

私は学生時代にここでご両親が日本料理屋さんを経営する在日朝鮮人の片親を持つ友とお花見をしました。祇園しだれのお花見をしながらそのことを知らされたのですが。驚きはしませんでした。私は華僑の方が通う外国人学校の隣の日本人学校で育ちましたから。友人の華僑の人は朝鮮民族でした。華僑には大陸の方、朝鮮半島の方、そして台湾族の方がいらっしゃいました。

その友人に「それがどうししゃ?」とギャグを言うと、同志社の友は悲しげに笑って。その顔が忘れられません。

世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

2019年4月6日の祇園しだれ桜

その時代で流布される情報だけでいいの

=ソメイヨシノは、今現時点での桜です。数十年後は分かりません。ソメイヨシノは人工の桜ですから、子供を作りません。つまりは人の手による生産と植樹でしか、増えません。今あるお花見の名所も、どなたかの植樹によりつくられた憩いの場なのです。

私は2019年に祇園のしだれ桜を観て、悲しいおもいを抱きました。私が同志社に通う同級生と観たしだれ桜とは、もうカタチが変わってしまって。枝が折れて無残です。ただちゃんと手当をされ育ててらっしゃる人がいるので、こんな言い方をするのは失礼だとは思いますが。ですから、初めてこの「祇園しだれ桜」を観る方には、この姿が本来の姿ではないと。

一時期この祇園のしだれ桜、私が学生時代は「円山公園のしだれ」と言っていました。ただ、しだれ桜はこれだけではないのです。ホントはいいしだれ桜がいるのですが秘密です。皆さんも探してみてください。

円山公園で食べたものをそのまま放置することで発生するカラスたちの糞害などで、祇園のしだれ桜が枯れ始めたことがあり、それで薬剤を塗られた時期があります。幹が薬で白くなり「お白いしだれ」とも呼ばれました。これが確か阪神淡路大震災後くらい。京の舞妓さんの白粉にも似てるので「素敵だなぁ」と。それから元気になり元の姿に戻ったのですが。世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

花の色はうつりにけりな、小野小町

円山公園はしだれ桜だけでなく、染井吉野など約800本の桜が咲いています。京都を初めて訪れる人、それも桜のシーズンに来られる方には、ぜひ観て欲しい桜の名所ではあります。ここ円山公園から花見小路通へ行かれて歌舞練場↓や建仁寺方面の南へ歩かれることもオススメです。ソメイヨシノ桜見物もできます。

世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

花見小路通りにある祇園甲部歌舞練場前の桜、2020年は中国武漢ウィルスのため「都おどり」は中止です。

桜の木は折れると、そこから雨水が入り込み枯れていくということが起こります。2018年秋に近畿地方を襲った台風21号により、たくさんの桜が被害にあいました。それを手当てするのも人間の力です。京都一番のソメイヨシノの名所、桂川の背割堤桜も大きな被害を受けました。

世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

祇園で美味しい神戸牛が食べらるのが、祇園モーリヤさん。神戸では超有名な神戸牛のお店。

今あると思っている風景が、1日で変わり果てることが起こります。自然災害の多いこの国、日本では。私はそれを1995年阪神淡路大震災の時に痛いほど思い知らされました。今ある風景は明日なくなるかもしれない、だから儚い「お花見」文化を大切にして今年も花見をするのでは。さぁ京都に行こう、2020年は外国人は少ないだろうし。

世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

花見小路通り

交通アクセス

祇園しだれ桜

605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側623

公園ですので24時間見ることはできます。無料。

阪急「四条河原町駅」から東、ちょっと北へ徒歩10分。京都の市バスは時間がかかりすぎますから、オススメしません。

世界一有名な京都の府の花、祇園のしだれ桜

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