雪山をバックに糸桜が舞う
枝垂れ桜が好きだというと、山梨のひとが「この桜を観においで」と言われて観に行った。ほんとに田んぼが広がるなかに巨木の大糸桜が威風堂々と。バックには八ヶ岳や南アルプスの、、「天然水」ってつい言ってしまう自分が関西人ぽくて嫌だけれど。
「こんなまわりに風よけもないよな所だと、さくらも大変だろうねぇ」と。遠景にはまだ残雪がのこる山やまが。友だちが用意してくれたお花見弁当を食べながら数時間居たけれど、ひっきりなしに人がやって来ては拝んで帰って行く。
そう、お花見弁当など食べているのは関西人の僕たちだけなのだ。「山梨の人は忙しいの?」と聴くと、いまでは山梨人になった友は「そうねぇ、すこしはずかしがり屋さんなところがあるのよね。長居が出来ないタイプだね」と。「それに寒いのが苦手なのかなぁ」と。
不思議なのは県民性というか、その地域だけにしかわからない地元ロコの風情があるのが良い。【枝垂れ桜】と関西では言うけれど、愛知、長野、ここ山梨と中部日本では、【イトザクラ】と枝垂れ桜を呼ぶのが普通。神田桜くらいになると大イトザクラになる。
ものを表す表現の豊かさも、何が標準なのか解らない標準語なるものより良い。北海道の人はJRは汽車だし、関西では未だに省線と呼ぶ人もいる。
桜もよかったけれど、友人が用意してくれたお弁当がことのほか美味しくて。お酒が飲めない私はいいが、友はお酒好きだから飲めなかったことは残念なお花見だったね。
観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃+℃(5個で満点)
所在地/山梨県北杜市小淵沢町松向2767〒408-0042
時間/営業終了時間17:00
例年の見頃/4月19日頃
アクセス/JR小淵沢駅から北杜市民バス北部巡回線(左回り)乗車約10分「原村」下車(300円)、徒歩約10分