東風吹かば にほひをこせよ 梅の花あるじなしとて 春なわすれそ.菅原道真
日本では花と言えば、いまの時代は桜ですが、千年前の日本では花と言えばウメ。菅原道真公が九州太宰府へと左遷されたときに、京都に残してきた梅の木が恋しくうたった歌が『東風・こち吹かば 』と言われています。道真公は京都の自宅に紅白の梅を植えておられた。その花をいつもめでていたと言われています。
そのウメの木が、主のもとへ飛んでいったと【飛梅伝説】をつくります。太宰府天満宮にはその飛び梅があります。実は菅原道真公を慕った植物は飛梅だけでなく【飛松】があります。
菅原道真公の九州への旅の途中たちよった兵庫の神戸の【板宿】。このいたやどと言う地名、板で急ごしらえした宿ということでその名前がついているのです。誰のための宿か? それは菅原道真公。そしてこの地に飛んで来たのが松の木。いまでは枯れてしまい、神社にひっそりと切り株しかのこっていませんが。しかし、板宿のこの地域は「飛松・とびまつ」という地名で知られています。
また道真公が九州への旅の船の風待ちに、須磨の浜で待ってた所は今では綱引天満宮さんがあります。綱を丸めて道真公の座席にしたのでこの名がついたとか。「飛び梅」の太宰府天満宮ですが、京都の北野天満宮にも【梅花苑】が有りとてもキレイです。いまでは天満宮さんには道真公が愛した梅の花がつきものになっていて、日本各地の天満宮では菅原道真公のために、梅の木が多く植えられています。
EXPO'70の広大な跡地にある万博記念公園の梅は必見
じゃぁ近所の天満宮さんに行けば梅見はできるのですが。子どもと一緒にお花見となると、ある程度の樹齢のウメの木とひろい梅園がある場所となります。そんな条件にぴったりなのがここ万博記念公園。子どもが少々あばれまわっても平気、広大です。子どもの遠足コースにもなっているくらいです。
ウメが咲いているのは自然文化園のなかですが、人に気がねなく座ってゆっくりとお花見ができます。ただし丘陵地なので風がとおりますから、ウィンドブレーカーは必須です。この時季は暖かくしておでかけください。
そして品種も豊富なので長い期間ウメが楽しめます。同じ品種だと咲く時季もほぼ同じなので楽しめる期間が短くなりますが、ここは違います。2月から3月までウメが楽しめます。ウメの開花はだいたい旧暦の2月から咲き始めます。
ウメの品種は世界で400種類そのなかで花ウメが300種
ウメには実のなる梅の木と観賞用の梅の木があります。日本では梅といえば、うめぼし。美味しい【和歌山南高梅】がチョウ有名です。ウメの実を食べるほうの木は花の色が白がおおいです。ちなみに木になっている青ウメの実をそのまま食べるのは、お腹をこわすので辞めたほうがいいですょ。ちなみに南高梅は南部高校の略だそうです。南部の梅林もおすすめです。
一方鑑賞用のウメの木はピンクや紅、そして黄や緑と。万博記念公園はもちろん色々なウメの鑑賞には良い場所です。日本万国博覧会開催の節目にあたる35周年を記念して2005年に35品種を植樹。40周年にあたる2010年には40品種にウメを植樹して、私たちの目を楽しませてくれてます。
そして自然文化園には世界的にもめずらしいウメがあります。【月の光】【鷺の舞】そのなかでもこの万博公園にしかないウメの木もあります。それが【桃山】。他の梅林ではみられないここだけのウメを鑑賞できます。ほかにめずらしい品種としては、【黄金梅】【邦彦紅】【茶筅・ちゃせん】など花の色や花のかたちなどに特徴があります。ただしそれぞれ満開の時季は違います。イベントなどがある【万博記念公園梅まつり】も開催されます。
わが宿に盛りに咲ける梅の花 散るべくなりぬ見む人もがも
ウメの花言葉/「気品」「高潔」
学名/Prunus mume
和名/梅(ウメ)
その他の名前/香散見草、初名草、木の花、好文木、春告草、風待草、匂草
科名/バラ科サクラ属(アンズ属)
分類/庭木、花木
原産地/中国
高さ/5m~10cm程度
開花時期/2~3月頃
1月3日、1月11日、2月1日、2月7日の誕生花
台湾の国花、和歌山県の県花、福岡県の県花
○万博記念公園
所在地/大阪府吹田市千里万博公園 地図
問合せ/06-6877-7387/万博記念公園総合案内所
交通/大阪モノレール万博記念公園駅→徒歩5分
クルマ/中国道中国吹田ICから1km5分
駐車場あり/4300台、平日2時間まで400円、4時間超1000円、土・日曜、祝2時間まで600円、4時間超1500円
入園料/大人250円、小人70円
開園時間/9時30分~17時
定休日/水曜(祝日の場合は翌日)
観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃+℃(5個で満点)
子どもと観る2月の花といえば? ウメ@大阪万博記念公園 | 関西花の名所ザ・ベストテン
日本で好まれる花は桜、その前に咲く梅。千年前の日本では【お花見】といえばウメ。観梅という言葉があるほど、ウメの品種改良されいろんなウメの花を楽しめます。そんなたくさんの種類の梅を楽しめるのが大阪万博記念公園。ここでしか観られない品種・桃山やみなさんがイメージしやすい梅・豊後などたくさんの梅の花を観ることができます、ぜひお子さんと一緒に。