彼岸花@びわ湖畔桂浜

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子どもと一緒に行く秋の花ベストテン10位【彼岸花@びわ湖畔桂浜】

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あまりいいイメージのない花だけどお彼岸の時季から咲く秋の花@びわ湖畔桂浜

ファインダーをのぞくと花の遊園。そんなところへ子どもと旅して、花と子どもを撮る。そんな子どもとの大切な時間をステキな花の場所で体験して、そしてiPhoneで撮影して思い出として欲しいとおもい、このブログを書いている。関西から日帰りで行ける秋の花の名所ザベストテンをどうぞ。よかったらFBなどでシェアをお願いします。

彼岸花@びわ湖畔桂浜

どこの畑にもお墓にも咲いていたヒガンバナ

子どもは花をみつけると、その花を摘んでしまう。「だめよ」と言われて、「どうして?」と。「その赤い花を摘むと手が痛い痛いになるよぉ」と。

日本人の感覚では彼岸花の赤はケバケバしく、そうしたけばけばしさを好ましからざるものと。花なのに好ましからざる扱いが多いのがこの花の特徴でもあるけれど。姿は可憐ではあるけれど、それには毒があるということ。

 ヒガンバナやスズランのように球根で増える植物のなかには、毒をもつものが多い。活けた水を間違って飲んで死んだ人もいるほど。それは動物に食べられないようにして種の保存を図る生物の防御本能から。全部が有毒で、特に球根部分にアルカロイドを多く含み、これを人間が摂取すると中枢神経の麻痺を起こす。どく抜きすると食べられると簡単に書いてる人もいるが、危険。

 そんな怖い話しが先にでると、みなさん一歩ひいてしまう。しかし、葉っぱもなくてすっうと伸びた茎、もえるような赤い花は絵になる。葉っぱはちなみに、咲いたあとににょきにょきと出て来る、このへんもムスカリなどの球根類と似てる。おなじ仲間だから似てて当然だけどね。でも葉っぱも毒があるので食べるのは禁物。

 もともとは日本に自生していた花ではなくて、ユーラシア大陸から持ち込まれ帰化した花。そしておどろくべき事に、日本中のヒガンバナはすべて遺伝的に同一といこと。同じ親からこれだけも全国各地に広がった? そのことが不思議。

観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃(5個で満点)

曼珠沙華マンジュシャカ

北びわ湖は、冬には雪が多い地域でもある。それほど寒暖の差がはげしい場所で、よこには関西の水瓶・琵琶湖からの水蒸気でしめった空気が流れ込む。そんな自然環境の良さは花たちが育つにはいい環境。

ヒガンバナもここ北びわ湖の高島市の桂浜以外にも、琵琶湖周辺各地に名所がある。長浜徳山町、醒ヶ井、真野川大橋歩道、高島市鵜川地区などに群生があったりする。
彼岸花@びわ湖畔桂浜

花の群生を観ているとこころ穏やかになるのは誰しも。撮影していたときに、おばあちゃんとヘルパーの方が来ていらっしゃって「わたしもあの世にいったら、こんな花がいっぱい咲いてるのかしらねぇ」と。

仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」で、赤い花ではないけれど。花が好きなヨーロッパ人はこの花から品種改良をして黄色や白い花を咲かせている。ヨーロッパ人には負のイメージがないヒガンバナだからきっと愛されているんだろうなぁ。

「白い花さえ真っ赤に染める」と女の人の情念をうたった山口百恵さんの「曼珠沙華」を聴いたときも、なんであまり人から愛されてもいない花を、自分が結婚する前だというのに? と不思議な感覚を抱いた。

もっと凄いのが北原白秋の「曼珠沙華・ひがんばな」という詩。『ゴンシャン. ゴンシャン 何処へゆく 赤い御墓の曼珠沙華、曼珠沙華、けふも手折りに来たわいな。

ゴンシャン. ゴンシャン 何本か。地には七本、血のやうに、血のやうに、ちやうど、あの児の年の数。

ゴンシャン. ゴンシャン 気をつけな。ひとつ摘んでも、日は真昼、日は真昼、ひとつあとからまたひらく。

ゴンシャン. ゴンシャン 何故泣くろ。何時まで取っても、曼珠沙華、曼珠沙華、恐しや赤しや、まだ七つ。』
その内容は「ゴンシャン=良家の娘が人知れず妊娠し、人知れず我が児を堕胎し、発狂し、7年経ってもまださまよっている、それにたむけるひがんばな」という。

彼岸花@びわ湖畔桂浜

かたまりて哀れさかりやヒガンバナ

ヒガンバナは種子が出来ない。日本に咲くヒガンバナは、種子が出来ないものばかりなので、種子による繁殖はない。別名はしびとばな、こなし花、捨て子花、てんがいばな、幽霊花、かみそりばな。方言名が各地でたくさんあるのがこの花の特徴。私が中学生のころ、先生の花瓶にこの花を飾り、怒濤のごとく先生に説教されていた人がいた。

あまり良いイメージを日本ではもたれていないので、人さまに差し上げる花ではない。おなじ花でもこうも扱いが違うのかという最たる花がヒガンバナでもある。なんだかこんなことを書いていると、逆に彼岸花がいとおしくもなるのだけれど。

とっぴんニッキ水@琵琶湖

子どもがうれしそうに飲んでいたのがコレ! 高島名物とっぴんニッキ水。地元にしかない逸品です。

歩きつづける彼岸花咲きつづける

ヒガンバナ
科・属名/ヒガンバナ科・ヒガンバナ属
英名/red spider lily
別名/ 曼珠沙華、しびとばな、こなし花、捨て子花、てんがいばな、幽霊花、かみそりばな など地域で呼び名が違うのが特徴
分類/球根
原産地/中国
高さ/30cm~60cm
開花期/9月〜10月
花の色/赤、白、ピンク、黄、クリームなど。日本では彼岸花の流通が少なく、園芸植物として人気はありません。
花ことば/「悲しき想い出」「情熱」「独立」「あきらめ」
9月9日、9月20日、11月15日の誕生花

高島市今津町桂浜園地、ここはびわ湖畔にある公園で9月にはヒガンバナが楽しめます。春はハマダイコンの花が咲きます。入園料は要りません、無料。

アクセス /JR近江今津駅よりあいあいタウン線予約乗合タクシー予約は近江タクシーTEL0740-22-0106で約13分「北仰東」下車、徒歩約10分

びわ湖のヒガンバナの名所/長浜徳山町醒ヶ井、真野川大橋歩道、高島市鵜川地区

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