兵庫県花ノジギクの花@姫路馬坂峠・日笠山

https://macfukuda.com

子どもと一緒に行く秋の花ベストテン7位【兵庫県花ノジギクの花@姫路馬坂峠・日笠山】

更新日:

父母が殿の後方のももよ草百代いでませ我が来るまで

ファインダーをのぞくと花の遊園。そんなところへ子どもと旅して、花と子どもを撮る。そんな子どもとの大切な時間をステキな花の場所で体験し欲しい、子どもとの時間は限られているから。そしてiPhoneで撮影して思い出として欲しいとおもい、このブログを書いている。関西から日帰りで行ける秋の花の名所ザベストテンをどうぞ。よかったらFBなどでシェアをお願いします。

 

兵庫県花ノジギク西日本瀬戸内沿岸に咲く

花にはプラントハンターによって採取され、人々の目を楽しませるように品種改良された花と野生種とよばれる花がある。今では冷蔵技術の進歩で咲く時季を操作して、お花屋さんの花は一部出荷されています。

菊の紹介のところでも書いたけれど、大きな菊の花は中国が原産とされている。日本を代表する花は? というと菊か桜がよくイメージされるが。しかし菊をうたった歌はすくない。サクラやウメはよく詠われるが。サクラで言うと江戸時代染井村で開発された実がならないソメイヨシノを連想する人がほとんどだが、和歌に詠まれたサクラは、それではなく奈良吉野の山に咲くヤマザクラやエドヒガンなどだ。時代によって、おなじサクラという名称でも咲く花は違う。それは人の目を楽しませるために品種改良されるからだけれど。

原生種が咲き誇るお花の名所は、ぜひ子どもに観せてあげてほしい。ノジギクは昭和30(1955)年に兵庫県の県花として指定されています。ノジギクも本物を観れば、どんな菊なのかわかります。そして似て非なるほかの菊との区別も子どもはできるようになるんです。本当の所を教える事が親が出来る、子どもへの教えだともおもいます。
日本の国花キクの花 野路菊の里公園

日本に野菊は10数種あるその中でも豪華なのがノジギク

牧野富太郎が明治17(1884)年に発見・命名したノジギク(野路菊、学名 Chrysanthemum japonense)は、群生をしてひとつの枝にたくさんの花をつけるので迫力がある咲き方をするのですぐわかります。リュウノウギクと間違える人がいるが、リュウノウギクは一枝にひとつの花しかつけず、あまり派手さがない。ノジギクは日本在来種で兵庫県以西の本州、四国、九州の瀬戸内海、太平洋沿岸近くの山野などに自生。中部、関東地方ではノジギク、リュウノウギクともに観る事はできません。

西日本、それも兵庫県から西にしか自生せず、兵庫、広島県の瀬戸内沿岸部に多く自生する。ただ岡山県には自生せず謎? とよばれている。晴れの岡山とよばれて、降雨量が少ないのが原因か? ノジギクは雨が大好きで瀬戸内海の温暖な気候と沿岸部に咲くので、おそらく海水の蒸気が花に影響するのか。

自生地の最も東限とよばれるのが六甲山系。須磨アルプスの横尾山には保護栽培されていて名所になっています。
兵庫県花ノジギクの花@姫路馬坂峠・日笠山

悲しい季節外れの 野路菊なのに 愛した人 別れた人 今

前川清さんが阪神淡路大震災の時に、傷ついた神戸をみて、作詞された歌『神戸』にも登場するのがノジギク。それほどまでに兵庫ではポピュラーな花。

子どもと訪れたのは、姫路大塩。大正14(1925)年に植物学の父・牧野富太郎博士が大塩のノジギクの大群落を発見して「日本一の群落地」とよんだ事から、この地区はノジギクの保護栽培に熱心。秋の時季になると花壇やお庭にノジギクの見事な群生を楽しめます。山陽電車大塩駅周辺から咲きほこってます。のじぎくの里公園や馬坂峠・日笠山をめざすと良いハイキングコース。

30年ほど前、撮影で姫路的形を訪れた際に地元の方から「ノジギク以前はそこらじゅうに咲いてたから、気にも留めずにほったらかしてたら、だんだん少なくなってきて。それで保護せんとあかんかなぁ」と。いまでは(播州弁で大丈夫な)「べっちょない状態まで保護されている」けれど。
兵庫県花ノジギクの花@姫路馬坂峠・日笠山

地域性が強く西日本だけなので意外と知られていないノジギク

 蚊取り線香で有名な金鳥のパッケージに、かわいい野菊が描かれています。それをノジギクと間違えたりされる方も。あれは除虫菊、シロバナムシヨケギク。胚珠の部分にピレトリンを含み、それが虫がいやがる。地中海沿岸セルビアが原産地で、尾道市の市の花にもなっているが、因島でよく栽培されていました。ピレトリン類似化合物のピレスロイドが使われるようになると日本では産業用としての栽培は行われなくなり、いまでは観光用に因島で栽培されている程度だそうです。
兵庫県花ノジギクの花@姫路馬坂峠・日笠山
ノジギク/野路菊
学名/Chrysanthemum japonense
その他の名前 野生の菊
キク科キク属の多年生植物
分類/草花、ハーブ
原産地/日本
高さ/50cm~80cm程度
栽培難易度/初級者向け
開花時期/11月上旬から下旬、年により差があります
花言葉/真実
11月14日の誕生花
リュウノウギク Chrysanthemum japonicum やシマカンギク Chrysanthemum indicum などと形態が良く似ている。
【ノジギクとリュウノギクの見分け方】ノジギクの葉は、花が咲いていないとヨモギと間違えるほど似ているが、リュウノウギクの葉は切り込みが浅く大菊の葉と似ているので葉で区別するとわかりやすい。またリュウノウギクは枝の先に一輪で、群生していても写真のように花が密集しない。

姫路馬坂峠・日笠山へのアクセス/山陽電鉄「大塩駅」下車。駅前の交差点を北上。T字路を右折して住宅街を抜け、池の脇にある馬坂峠入口を目指します。ハイキングで2時間程度、のじぎくの里公園と日笠山山頂にトイレがあります。入園料などは要りません、無料。

広告




広告




-11月に咲く花
-, , , , , , ,

Copyright© AKINA'S DESIER , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.