秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺

https://macfukuda.com

子どもと一緒に行く秋の花ベストテン9位【秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺】

更新日:

山上憶良が選定した「秋の七草」のひとつ万葉集にもっとも多く登場する花・ハギの花

 

秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺

萩の花 尾花葛花なでしこの花 女郎花また藤袴 朝顔の花

山上憶良が「萩の花 尾花葛花なでしこの花 女郎花また藤袴 朝顔の花」とうたった「秋の七草」。春の七草は七草粥として食べますが、秋の七草は食べられません。七草のなかでも古代人がこよなく愛し、それが証拠に万葉集でもっとも花として数多く詠まれているのがハギの花。草冠に秋と書いて萩ですから、できすぎの気がします。この萩という漢字は、日本でつくられた漢字。小さい紅紫色の愛らしい花をみっしりとつけ、風にしなる繊細さが古代人にはうけたのでしょう。風情があり人々の感性をゆさぶった。

 「いと色深う 枝たおやかに咲きたるが 朝露にぬれてなよなよとひろごり伏したる」と清少納言もうたいました。みかけはなよっと女性的な雰囲気でステキな萩ですが、生命力は素晴しいくらい強くて、冬に刈られてほとんど枯れたかの状態に見えるものが、春には芽吹き、枝を八方に広げる姿は生命力の高い木として有名でした。

そのたくましさが生命の再生につながるので、「生え木」と呼ばれ、その「はえぎ」から、ハギになったと言われています。生命力の強い木です。
秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺

お彼岸に食べるおはぎそれはこの萩の花から


この時季にはお供えものとして「おはぎ」は定番です。この名前の由来はおはぎのあんこと萩の花が似ていたことから。それほど日本人にとっては慣れ親しんだ花だということもわかります。

秋の風物詩のひとつ「十五夜」でも、ススキと共にハギが供えられます。庭木としてもポピュラーですから、どこかしらで目にしたことがある花がハギです。

秋の七草のなかの同じ豆科の「クズ」の花とうす紫色が似ています。葛花は、その根が葛湯として重宝されています。桜で有名な奈良県吉野の「吉野葛」は食べると身体がほこほこしてよろこびます。

豆科の植物はやせた土地でもよく育つので、六甲山系のようなあまり肥沃ではない土地にもどちらもよく育っています。その六甲山系の高取山のふもとにあるのが「萩の寺・明光寺」さんです。インゲン豆を日本にもたらした隠元禅師の黄檗宗のお寺さん。

観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+(5個で満点)

須磨アルプスと高取山の間にある明光寺、六甲山縦走の途中に寄る人もおられるお寺さん。山の谷間にあり、風が通る場所、そのため萩の花もすぐに散ってしまうのが、またものがなしい。秋を感じさせてくださる。

高取山は信仰の山としても地域の人たちがよく登る山で、その参道道にも秋の七草のハギの花や女郎花の花がよく咲いています。秋の花はあまり色が濃くなく、そして可憐に咲くので、あまり一面群生で咲いているイメージではありませんが、それになにか点描を入れると趣があっていいですねぇ。

秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺

お月さんの下が高取山、おとなりの峰が須磨アルプス。
その谷間に明光寺さんはある

秋の夜空を眺めながら大切な人を思い浮かべる花

我が岡の 秋萩の花 風をいたみ
散るべくなりぬ 見む人もがも 作者/大伴旅人・万葉集
名称/萩(ハギ)
学名/Lespedeza
他の名前/鹿鳴草(シカナグサ) 庭見草(ニワミグサ)野守草(ノモリグサ)
科名/マメ科ハギ属
原産地/日本
高さ/1m50cm~2m程度
夏・冬/強い
栽培難易度/初級者向け
開花時期/7月~9月
9月24日の誕生花
花言葉/「思案」「想い」

黄檗宗明光寺
所在地/兵庫県神戸市須磨区妙法寺字岡775-3
拝観料は要りません。
秋の七草ハギの花@須磨妙法寺萩の寺

広告




広告




-09月に咲く花
-, , , ,

Copyright© AKINA'S DESIER , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.