神戸の桜の名所須磨一の谷

https://macfukuda.com

阪神間の水辺のお花見 神戸の桜の名所須磨一の谷

更新日:

春のうららかな日、須磨の海を眺めながらお花見を

ソメイヨシノの桜名所として神戸の西で一番有名なのが須磨浦公園と言われています。ただ友人とお花見すると「えぇここが一番」と言われたりもします。でも待ってください。須磨浦公園の桜

六甲山は花が咲く山

六甲山系の西の端がこの須磨浦公園のバックにある、鉢伏山、旗振山と鉄拐山です。六甲縦走の西の入り口です。地元民はここも含めて須磨浦公園と思ってます、その広大な範囲が桜の名所なんですょ。もっと言えば神戸市の行政区でこの須磨区が一番桜が多い地域です。

須磨浦公園の桜

鉢伏山には山陽電車須磨浦公園駅からロープウェイで上がれます

ロープウェイで登った先・鉢伏山には山桜も含めた桜がたくさん咲いているのです。急斜面ですが登っても、子どもの足で1時間くらいで軽く登れます。犬と一緒に登ったこともありますお散歩程度の行程です。

子どもでも簡単に登れる山です、ぜひ登山お花見を須磨浦公園の桜

旗振山から西部展望台のあたりは梅林で、こちらのお花見も有名です。この展望台から世界一のつり橋・明石海峡大橋をのぞめます。もちろんこの周辺にも桜があります。旗振山の遊戯施設のある公園へは観光リフトでも行けます。下写真の。須磨浦公園の桜

こうした山全体と須磨海岸に面した須磨浦公園の桜を合わせれば、すごいお花見名所と思います。平地の部分にもたくさんの桜、そして山を登ればまた桜、いたるところお花見場所ですし、そこからの海の眺めは最高。ソメイヨシノは最近植えたものも多く、勢いがあります。山には山桜も咲いてます。須磨浦公園の桜

平敦盛と熊谷直実一騎打ちの場所がこの地

「平敦盛桜」と言う愛称で、ソメイヨシノの新たな名所を今作ろうとしています。桜は若木ですが、お花見するにはいいところです。

平敦盛桜

敦盛桜

柳家小三治さんの落語を聴きに行った時「せっかく神戸に来たんだから、源平の合戦場所に行ったんだよ。平敦盛の青葉の笛が須磨寺にあって、それを観にね」と。落語のまくらのお話なのですが、平敦盛(たいらのあつもり)と熊谷直実(くまがい なおざね)の『平家物語』にある一騎打ちのお話を延々と語られました、面白かった。

須磨寺、敦盛と直実対峙の場面

須磨寺、敦盛と直実対峙の場面

波際を逃げようとしていた平家の公達らしき騎乗の若武者を「まさなうも敵にうしろを見せさせ給ふものかな(卑怯にも敵に後ろをお見せになるのか)」と呼び止めて一騎討ちを挑む。「物その者で候はねども、武蔵国住人(今の熊谷市ですね)、熊谷次郎直実(大した者ではないが、武蔵の国の住人、熊谷次郎直実だ)」と名乗った後、敦盛は「名のらずとも頭をとッて人に問え。見知らうずるぞ(私が名乗らなくても首を取って人に聞いてみろ。私を知っているだろう)」と答えた。これを聞いて立派な武士だと感動した直実は、一瞬この少年を逃がそうとした。しかし背後に自分たちの手勢が迫ってくる。自分が少年を逃がしたとて、どのみち少年は生き延びることはできないだろうと考えた直実は「同じくは直実が手にかけ参らせて、後の御孝養をこそ仕り候はめ(同じことなら直実の手におかけ申して、死後のご供養をいたしましょう)」と言って、泣く泣くその首を斬った。そして、熊谷次郎直実はこの事で出家したと。源平合戦絵巻

敦盛塚が須磨浦公園内にあります。その塚のバックの急斜面の山あいの平場に「平敦盛桜」のお花見場所があります。

敦盛塚

いつも花が手向けられている国道2号線沿いにある敦盛塚

春の海 ひねもすのたり のたりかな 芭蕉

「平敦盛桜」に行く道すがら松尾芭蕉の句碑があります。ひねもす、終日ですね、ここの桜を眺め、大切な人と食事を楽しんだりしてると、アァいい句だなぁと。神戸の桜の名所須磨浦公園

桜だけでなく、こうした歴史を子どもに伝えながら散歩した日を思い出します。柳家小三治さんがご覧になられた敦盛の青葉の笛は須磨寺の宝物殿に保管されています。須磨寺もたくさんの桜が咲いています。須磨浦から六甲連山の鉢伏山のこの辺りは桜だらけです。

神戸の桜の名所須磨寺

須磨寺周辺の桜

須磨浦公園・須磨浦山頂遊園ソメイヨシノの満開日

令和2/2020年 4月6日ほぼ満開、敦盛桜のあたりは蕾が残る7-8分咲き
平成31/2019年 4月初めから見頃
平成30/2018年 3月25日咲き始め3月29日満開 この年は暖かさが一気にきて満開も早く、散るのも早かったですねぇ
平成29/2017年 3月24日咲き始め4月3日満開 
平成28/2016年 4月6-7日満開

観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃+℃(5個で満点)

所在地/〒654-0076 兵庫県神戸市須磨区一ノ谷町5丁目

山頂遊園

日本が生まれた淡路島を望む源平ゆかりの地でのお花見は子どもに歴史を教えるのには一番。鉄拐山や鉢伏山を含んだ傾斜地と海岸沿いの松原から形成されている古くからの景勝地で、かつての源平の一の谷古戦場としても名高い。1935/昭和10年の開園当時、クロマツとソメイヨシノの植栽を行ったのが始まりで桜の名所となり、春には約3200本の桜が公園を彩ります。

遠方からこられた方も、神戸でのお花見ならここ須磨浦をオススメします

水辺の桜

広告




広告




-03月に咲く花
-, , , , , , , , , ,

Copyright© AKINA'S DESIER , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.