「いずれがあやめ、かきつば」カキツバタといえば尾形光琳
尾形光琳筆の金の屏風に濃淡の群青と緑青によって鮮烈に描きだされたカキツバタが美しい「燕子花図」かきつばたず。誰でも一度は観た事がある日本絵画の代表作。
ほんものは横長のながい左右に分かれた立派な屏風だが、切手の絵はカキツバタの群生が密集している右屏風の一部分をトリミングしたものだが、この部分だけでもインパクトがある作品。全体を観るともう圧倒される。東京・南青山にある根津美術館で拝見できます。
5月はあやめやしょうぶやかきつばたのシーズン。このカキツバタ、アヤメやショウブと間違えられます。そしてアヤメやショウブのたくさん咲いている所は多いですが、このカキツバタを一望できる場所は意外と少ない。
パワースポットといわれる大田神社その大田沢にひっそりと咲くカキツバタの群生
大田沢には古代より野生のかきつばたが美しく群生したと言われています。平安時代の和歌の大家で『千載和歌集』の編者として知られる藤原俊成(ふじわらのとしなり)は「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」と大田神社のかきつばたを歌に詠んでいます。京都が古代に湖だった頃の植生を良く残していると昭和14年に国の天然記念物に指定。
沼に咲くのがカキツバタで、アヤメは水の無い畑に咲きます。ただハナショウブは水辺と畑どちらにも咲くので見分けづらいんです。ただ花をみるとこの三種類を見分けることができる。カキツバタは白の目型模様で、すっとしたデザイン。葉はほかよりも太めで緑がより目立ちます。三種のなか優雅で、より絵になりやすい。だから尾形光琳も描いたんでしょうが。パワースポットとしても超有名な大田神社へ。そしてカキツバタをご覧になって幸せはあなたのものに。関西の春の花ザベストテン。
アクセスは京都市営地下鉄北大路線・北山駅より京の美しい町並み散策しながら徒歩30分。市バスなら上賀茂神社前下車。上賀茂神社の美しい緑を感じたあと、上賀茂神社境外摂社「大田神社」へがおすすめ。祭神/天鈿女命(あめのうずめのみこと)。
上賀茂神社境外摂社「大田神社」
近年獣害で花があらさあれたりして、花つきが悪く成って来ている。ぜひカキツバタ育成協力金/300円を。拝観時間/日の出~日没
観光客の方がわざわざ訪れてGood度(他府県からの観光)
℃+℃+℃+℃(5個で満点)
カキツバタの花言葉はすばらし「幸運は必ず来る」
カキツバタ(杜若・燕子花)、その他の名前は顔佳草(カオヨグサ)、貌佳花(カオヨバナ)、カキツとも言う。
学名/ Iris laevigata アヤメ科アヤメ属
高さは40cm-90cm程度
開花時期 5月-6月
夏場/強い 冬場/強い
栽培難易度/やや初級者向け
夏の季語
燕子花,かきつ,かいつばた,かおよぐさ,かおよばな,
🌷大田沢での花の撮影
神社の木々が生い茂るよこの沢に咲いていますが、場所によっては周りの住宅も絵に入ります。あまりワイドで撮るよりも、標準レンズあたりですっきりと。そこそこの広さですが、撮影できる箇所は少ないかと。
カキツバタといえば尾形光琳、京のパワースポット大田神社 | 関西花の名所ザ・ベストテン
カキツバタといえば尾形光琳いずれがあやめ、かきつば、あなた見分けられますか? 平安時代の和歌の大家『千載和歌集』の編者として知られる藤原俊成は「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」と大田神社のかきつばたを歌に詠んでいます。京都の隠れた名所に大田神社があります。閑静な住宅街、そこはGW一変します。
神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは色にみゆらむ。上賀茂神社の摂社、芸能・長寿の神様として信仰が厚い大田神社のカキツバタ。