六甲のお花ばたけ六甲山高山植物園
子どもとよく六甲山に登っていました。日本の登山のはじまりは六甲山からとも言われています。新田次郎の小説『孤高の人』にも六甲山が出てきますね。
神戸垂水塩屋から須磨、摩耶、芦屋、西宮、宝塚へ続く六甲連山は登っていて楽しい。リゾート施設も豊富で高山植物園、オルゴールミュージアム、牧場、キャンプ場などが点在していて見どころ満載です。登らないてはありませんよ。
1995年の阪神淡路大震災では六甲山も傷つきました。私は被災直後、摩耶山に登りました。ほんとうに景色がいい。そこから観える青のシートに包まれてはいるが神戸の町をながめながら、なぜだか癒された。六甲山には森林植物園と高山植物園のふたつの植物園が、そして花がそこには咲いているんです。
春の花は六甲山高山植物園の桜草のひとつ、クリンソウがおすすめ。クリンソウは日本原産の多年草でプリムラ（Primula）と呼ばれてます。「日本の植物の中でもっとも美しい花」とヨーロッパでは言われていますが、日本での人気は桜草がポピュラーすぎてそうでもありません。でも小さな花をたくさんつけて可愛い。花壇で栽培されている人も多い花。しかし、クリンソウがこんなにたくさん一気に咲いている姿はすばらしい。
めずらし高山植物が咲く貴重な体験も
日本桜草といったほうが、いかもしれないクリンソウ。ただ桜草は花壇では1月でも咲いている強い花、クリンソウは5月に咲く。もちろん高山植物植物園では、高山植物も観て欲しいのだけれど、どうしても高山植物はひっそり一輪咲くと言ったおもむきで、絵にはなりにくいのですが。
だれでも知ってるエーデルワイス、さてその咲いた花を観た事があるかというと少ないのでは。もちろんクリンソウシーズンに、六甲山高山植物園が咲いていました。時季、またその年の気候に左右されますが、いろいろな高山植物が咲いています。高山植物は山に登ってみようと思ってもなかなか観られる花ではありません。こうした植物園で観られる施設というのは少ないとおもいます。貴重な高山植物をひとめ観るだけでも楽しめます。写真も撮り易い環境です。
花が輪のように何段も重なる姿が九輪だから、クリンソウと呼ばれています。数十センチの茎に何輪ものちいさな花が咲くので、その姿が本当に美しい。高山植物園内の遊歩道の周り100mに1万株ほどのクリンソウが。花が次々に咲くので花のもちもいいので長い期間楽しめるのです。
六甲山は動植物の宝庫
六甲山ではよくイノシシには遭遇するのだが、この高山植物園でタヌキが出て来たとき、子どもは大よろこび。高山植物園は六甲の山のなかにあるので、時間帯によって山陰になるので写真撮影をされるのなら朝早く午前中から光をみて撮影された方がいいと思います。このあたりはよく行く私も時どき東西南北がわからなくなるので、ハイキングにはコンパスなどあった方がよいです。
アクセスは登山だけでなく、六甲山ドライブウェイを使ってクルマ、六甲ケーブルカー駅からバスも出ています。おすすめポイントとしてお隣に六甲オルゴールミュージアムがあること。100年前の大型アンティークオルゴールは、円盤がゆっくりとまわり、これがオルゴールの本当の音なんだぁと思うくらいのなんともいえない、天上の音楽の調べを奏でてくれます。そのためカップルでデートコースとして訪れる人も多いですが、子どもの目も輝きます。高山植物を訪れたら是非とも寄りたい場所。
クリンソウの花言葉「幸福を重ねる」「物思い」
桜草(サクラソウ)
学名/ Primula sieboldii
英名/ Japaneseprimrose サクラソウ科サクラソウ属
高さは15cm-20cm程度
開花時期 4月-5月
夏場/普通 冬場/強い
栽培難易度/初級者向けで育て易い
観光客の方がわざわざ訪れてGood度（他府県からの観光）
℃+℃+℃+℃（5個で満点）
🌺高山植物園での花の撮影
園内はそこそこの広さがあり、散策道が整備されているので花を見やすい環境。ただし柵が設置されているところもあり、花だけの撮影なら100mm前後のマクロレンズをおすすめします。ゆったりと花を楽しめ、撮影もたのしめる庭園です。
六甲山にある高山植物園に子どもと行ってみよう | 関西花の名所ザ・ベストテン
日本桜草といったほうが、いかもしれないクリンソウ。花が輪のように何段も重なる姿が九輪だから、クリンソウ、ただ桜草は花壇では1月でも咲いている強い花、クリンソウは5月に咲く。もちろん六甲山の高山植物植物園では、高山植物も観て欲しい。貴重な高山植物をひとめ観るだけでも楽しめます。