世界一有名なしだれ桜と言えば祇園しだれ
しだれ桜は、女性によく例えらえます。たくさん花をつけるソメイヨシノの姿よりも、しだれを好む方は大人だなぁと。関東地域ではイトザクラと言う方が通りが良いと思います。言葉は不思議です、日本で一番有名なしだれといえば「祇園のしだれ」でしょう。その優雅な姿はこの地の舞妓さんをイメージする方も多い桜。花の季節にぜひ一度はお逢いになった方がよろしおす。
私が通っていた学校では、桜は一部の先生にきらわれていた。それは桜=軍国主義みたいな考え方なのだが。日本は近隣に戦争をしかけたみたいな、いまでいうフェイクニュースに洗脳されていた先生たちなのだろう。学校に桜を植えようとしたときの話しだ。
親父やおじさんたちは戦争に参加していた、それだけでそんな先公からは嫌われた。それでもかばってくれる先生もいた。「戦艦大和がなぜ悪いんだぃ、あのプレハブ工法の技術がいまの日本を創っているんだよ」と。「桜がダメだというが、日本国の花は菊だからね。なんでも反対のあの人たちは基本も何もわかっちゃいないんだよね」と先生が先生を批判していたのが頼もしかった。
京都で桜と言えば関東の染井村の桜と違いますよって
さくらにはだから苦いおもいでがあって、あのソメイヨシノ桜のこれでもかぁ!という花を実は好きになれない。「野暮」と京都人なら言いそう。大学生のころ、同志社大学に通う友人とこの祇園しだれ桜を観ながらお花見をした。その方の実家は料理屋さんで京のおばんざいとワインを持ってきてくれて。「この桜は夢二の絵みたいな女の子だね」と。
ともだちと円山公園でお花見しながら、その優しい姿にほっとした。それから私にとって桜といえば、しだれ桜が良いなぁと。この桜から、桜好きになったのかもしれない。姿かたちといい花のなんともおしとやかさが、しだれ桜のナンバーWAN。
「日本で一番有名なしだれ桜のしたでまた会おう」と言ってた友はもう居ない。春になったらまた円山公園にでかけてみよう。
円山公園とは
世界一有名な「祇園のシダレザクラ」のあるお花見の名所、円山公園。歌人・与謝野晶子も愛でたという「祇園の夜桜」として有名なシダレザクラが咲き誇り、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなど約680本が植樹されているお花見のメッカ。夜桜のライトアップも行われます
「祇園枝垂桜」は一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)という品種で現在の樹は二代目。初代は,根回り4メートル,高さ12メートル,樹齢200年余で,昭和13年,天然記念物に指定されましたが,昭和22年枯死しました。現在の樹は15代佐野藤右衛門氏が初代のサクラから種子を採取し,畑で育成したもので昭和24年に現地に植栽したものです。
所在地/京都市東山区円山町〒605-0071
アクセス/阪急河原町からただ歩くだけ。JR京都駅から市バスで20分「祇園」徒歩3分